The Museum of Modern Art@Toyama 2015/9

友人に会いに富山へ立ち寄る。駅に到着し観光Mapを見ると「富山県近代美術館」があると知り、さっそく行ってみることに!!「戦後70年、無言館展」が開催されていた。

 f:id:AKIRAstyle:20150904152625j:plainf:id:AKIRAstyle:20150904152622j:plain

富山県立近代美術館 | The Museum of Modern Art, Toyama

「無言館」は、作家の窪島誠一郎氏により、信濃デッサン館の分館として1997年長野県上田市に開館した美術館です。小説家の水上勉氏のご子息の窪島氏が、出征経験をもつ画家の野見山暁治氏とともに全国を回り、第二次世界大戦中、志半ばで戦場に散った画学生たちの遺した日本画や洋画、イーゼルなどの愛用品を収集し展示しています。本展では、「無言館」の所蔵作品の中から、絵筆を銃にかえなければならなかった画学生たちの遺作、遺品約150点を紹介します。戦後70年たった今、生還できることを願い、故郷の風景や愛する人たちを描いた作品は、私たちの心に、生きることの尊さを無言で語りかけます。

戦争画が最近注目されつつあるという記事は以前に読んだことがある。それは生々しい戦場が書かれた絵。しかし今回展示されているのは、戦争中に美術を好きだった兵士が描いた「普通の絵画」である。風景、人物、リアリズム的なもの、、、沢山のアートがそこにはあった。いろいろな葛藤がある戦場で素朴に絵を描くことに没頭した書き上げることは、ある意味今の現実からちょっと目をそらすことができる貴重な時間だったのだろう。絵をかくことで救われた気持ち、、、美術を専攻し絵を描きたいと思いながらも戦争に行かなくてはいけない運命だった画学生が70年前にいた。その画学生は、画材、絵の具も少ない戦場で束の間の幸せを絵を描くことでかみしめていた。人は亡くなっても、その魂や思いは芸術作品として残っていくモノなんだなと改めて実感。 いまでも画学生兵士が描いた作品の収集活動が続いているそうです。

f:id:AKIRAstyle:20150905093920j:plainf:id:AKIRAstyle:20150904152623j:plain

二階の常設展は、ロートレック、ピカソ、ルオーなどの絵が飾られていた。近代絵画でここまで作品がそろっているのは素晴らしい!!

常設I | 常設展 | 富山県立近代美術館

たまたま、北日本新聞の文化部の人が取材に来ていた様で、声をかけていただけた。こんな平日に、美術館に来ているのはご老人ばかりな中、自分のことがちょっと目立ったのかもしれない。僕は自分なりの感想を話させてもらった。名刺をいただいたが、文化部の方だった。そうか新聞文化面はこういう取材でできているんだな。

いつも感じてしまうことだけど、日本の美術館を観るどうしても、自由が少ない印象がある。シーンと静かで、自由に写真撮影できない。気になった絵、彼らが残した画材、絵の具などや写真におさめあとで見たい気持ちになったけど残念。と、文句を言っても仕方ない、もっと「気軽に」アートが見れる日が来ますように!

 夜は、満寿泉、立山の日本酒をおいしくいただく。富山は空気が綺麗で水がおいしい自然に恵まれた街でした。

f:id:AKIRAstyle:20150904152624j:plain